つ、ついに日本版iBookstoreオープン…しても使える人がいない事実

AmazonのKindleブームで電子書籍を知った人もいるんでしょうが、
iBookstoreがついに日本語対応になりました。
電子書籍単独本のアプリだったり、電子書籍リーダーのアプリでしかほとんど使い物にならなかったわけですが、待ちに待った公式リリース!デフォルトでもついているし、これで電子書籍業界もノってくる・・・と思いきや、思った以上にそうでもない様子。
あれ。

電子書籍を読めない・読まない人がまだ大半

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MMD研究所、電子書籍を読んでいない人の電子書籍利用意向調査結果によると

「電子書籍を読んだことがない」と回答した人(244人)における電子書籍を読んだことがない理由は、「電子書籍を読める端末を持っていないから」が50.0%、「紙の書籍のほうが好きだから」が33.6%、「電子書籍は読みづらそうだから」が27.9%、「電子書籍に興味がないから」が20.9%、「現状のままでよいから」が20.1%、「電子書籍を読める端末の価格が高いから」が16.4%、「電子書籍がよくわからないから」が6.1%。

20代のスマホ所有率は60%超えというデータもあるし、実際のiPhoneシェア率もかなり高くなっているはずなのに、「電子書籍を読める端末を持っていない」という理由が半数を占めている結果は少し不自然。そこで簡単ながら周りのiPhoneユーザーに口頭でちらっときいてみました。

「電子書籍って読めるの知ってる?」ときいたところ、大体5人中に1人ほど「知らない」もしくは「アプリで売ってるやつなら知ってる」という結果に。高すぎる。
さらに面白いことに、iPhoneを所有していても、アプリはほとんどダウンロードしない人も同じような割合でいることが判明。
その主な理由としては大体このような感じ。

  • 有料(課金)アプリは、あまり手を出したくない
  • 使い方がよくわからない

「有料(課金)アプリ」にあまりいい印象を持たれていない方は比較的「10代、30代~女性」に多かった。10代は金銭面(クレジットカードがなかったらプリペイドカードで買うしかないから)で納得できるけれども。成人で課金に抵抗がみられる理由としては、おそらく世代背景にあるように感じたり。
ガラパゴス携帯時代は、月額課金が発生しても「電話代に上乗せされて請求」されるけれど、スマホは「都度クレジットカード決済」だからなんとなく手を出さないという声もあった。カードのセキュリティ面で心配をされているようなんだけれども、その人はちゃっかり楽天でもAmazonでも買い物されるのだとか。
(気になるので、機会を見ながら引き続きもう少し聞いてみようかと思います)

ちなみにですが、使い方がよくわからない方は、AppBankさんのiBooks: iBookstoreでの本の探し方と買い方。の記事が参考になるかと思います。

音楽はiPodで。本もiPad(Kindle)で。

その昔、ウォークマンよりも遙かに多い音楽数をHDに入れて持ち運べるiPodの便利さに多くの人が共感し。
今やCDを買ってもPCに入れるだけになり。歌詞を知るためにはCDについてくる歌詞カードでしか知る手段がなかったけれども、今となれば「YUKI 愛に生きて」とかって検索すれば出てくるし、TSUTAYAのレンタルに落ち着いてしまう。
JPOPに関してはJASRACとか握手券とか、いろんな意見が飛び交うけれども、「CD=コレクション」のようなジャンルに突入しているんではないかな。

果たして、出版業界はどのように変化していくのだろう。なんて、僕はドキドキわくわくしているわけなんです。