Web文章術・編集術。誘導するコピーライティングのコツ。

コピーライティングは、編集・執筆作業の中でももっとも大切な要素。
ユーザは初めにタイトル、要約文、見出しなどのコピーを見て、そのページを読むか否かを判断されます。
お客様のお悩みで「せっかく特集を作ったのに、見て貰えない。」原因は、バナー誘導のせいかもしれないですし、デザインのせいかもしれないですが、、大抵コピーが良くなかったりします。

今回はユーザを誘導するコピーを書くコツをいくつかご紹介できればと思います。

読まれるかどうかはコピー次第?!

Webユーザは、リンクのテキストやバナーに記載してある文章で、そのページを見るかどうかを決め、クリック訪問時には画像や見出し、要約文を流し読みして読むかどうかを決める傾向があります。これらのコピーのでき次第で、読まれるかどうかが左右されることが多いです。
いくら魅力的なコンテンツを作っても、読まれないと意味がないですよね。

単なる「単語」ではなく具体的に書いてみる

先が見えない話を聞くのが難しいように、中身が予測できない文章は読まれにくいです。
そこでまず、単に説明を項目分けした「単語」ではなく、内容がわかりやすい具体的なコピーを書くようにしましょう。

「お得感」の強調

人は「お得感」をしそうなことに魅力を感じるものですが、ユーザに提供できる「得」は不自然でない程度に強調して書いておく必要があります。
このあたりは楽天の店舗さん達がとてもいいコピーを書いているので、真似してみるのも手かと思います。
たとえば商品ページであれば、「使い心地」「擬音語」などを使ってみるとより購買欲をそそるコピーになってきます。

呼びかける形式

呼びかける形のコピーは、ユーザの注意を引きつけやすい傾向があります。
特に注意喚起によくあるパターンですね。
その他にも「自分より詳しそうな相手」から呼びかけられると、「何かいいこと」が用意されているという期待感を持つ点もあるそうです。

「きれいなおねえさんは、好きですか。」
ナショナル美容家電商品のキャッチコピー
http://kireone.jp/

「あなたのからだは、歪んでいませんか?」
MSN毎日インタラクティブの記事「恋する”からだ”づくり」のタイトル
http://www.mainichi-msn.co.jp/

ターゲットが好む表現を使う

コピーは、説明の概要を先に示すだけではなく、説明の印象までを左右するパーツ。
コピーで使う表現や言葉がユーザに適していないと「きっと自分に合った説明(商品)ではない」と感じさせてしまいます。
ターゲットとするユーザが好む表現を使って書くことも大切です。

「ふたりらしい結婚式&新生活準備を楽しむサイト」
女性向け結婚情報サイト「ゼクシィnet」のメインコピー
http://www.zexy.net/

「彼女を最高の花嫁にしてやろうぜ!」
男性向け結婚情報サイト「男のゼクシィnet」のメインコピー
http://mens.zexy.net/

長い形から縮めていく

「専門医が指導する、絶対に禁煙できるプログラム」

「専門医指導の絶対禁煙プログラム」

少ない言葉で思ったことを伝えるのは難しいもの。。
初めから言い得て妙なコピーがすんなりと出てくる人は糸井重里さんぐらいで、なかなかまとまらないもの。。
そこでいきなり短いコピーを考えるのではなく、まず言いたいことをすべて含んだ短文を書き、そこから徐々に縮めていきましょう。

フレーズの美しさに気を配る

たどたどしさの残るコピーだと、コンテンツの出来も悪いとユーザに誤解されてしまいがち。。
コピーのフレーズはできるだけ美しい方がいい。
語感のいいコピーを真似したり、7・5調にまとめてみたりなど、色々工夫してみましょう。

要約文はページ内の見出しをつなげる

サイトでは、冒頭の一番目立つ箇所にページの概要を示す数十字の要約文を置いたりします。
そのページで説明する内容を簡潔にまとめなければならないので、悩むことも多いですが、うまい説明が浮かばないときはページ内の見出しを繋げて文章化してみましょう。
比較的簡単にまとまります。

日常的なトレーニングも重要

美しいコピーを量産できるようになるには、ある程度の経験が必要になってきます。
(それこそ、餅は餅屋の精神でコピーライターさんにお願いすればいい話なのですが)

日常的なトレーニングとして、
通勤中に目に入った特徴的な物事に次々とコピーを付けていくトレーニングなら、比較的続けやすいです。
言葉の反射神経が鍛えられ、魅力的なフレーズが楽に浮かんでくるのも、遠い未来ではないはずです。
他にも宣伝会議から出版されているSKATは、秀作キャッチフレーズなので是非一読してみてくださいね。