誰だって無料でできるSEO対策

SEOは長らく議論され続け、SEOはレモン市場だ!と言われるにもかかわらず、依頼内容にも「SEO対策を」「検索上位にあげてほしい」と言われることが多い今日この頃。

実は、SEO対策といっても一体何をやっているのか、そもそもの根底を理解されていないようですので、一石投じてみます。。

SEO対策は何をしているのか

簡単にSEOのことをご説明すると、
被リンク、内部リンク、ドメインエイジ、コンテンツ、メタタグを含めたコーディングを評価対象とし、サイトにPR(ページランク)をつけられて検索順位は変動していきます。
一般的なSEOコンサル業務は、今のサイト現状を把握し、目標となるキーワードや主軸にしたいコンテンツをヒアリングから聞き出すことから始まります。
現状把握としては、アクセス解析ツールや検索順位から。内部のソースを修正・改修を行いながらサイトを適宜更新し、その結果から再び検証し、改修していくという作業を重ねていく感じです。PDCA(Plan・Do・Check・Action)ですね。

コーディングや分析は業者のお仕事として、クライアントの主なお仕事としては「ドメインを取得していること」と「良質なコンテンツを発信し続けること」になります。
ドメインは年間費用がかかりますが、コンテンツの発信はプライスレス。(その代わり、成功が約束された道のりではないので、努力も必要です。無料ほど高いものはないというのもまんざら嘘ではないですね。)

なるべく低コスト・無料で抑えるために

比較的、簡単にできる作業としてはWebマスターツールの使用、Analyticsの使用です。本業をやりながら、サイトのことも考えないといけなくなるので手間暇はかかりますが、その分コストは低い。(というかそもそもIT業・コンサル業務は人件費+αな部分があるので、情報収集力と手を動かすことを惜しまなければ、ほとんど無料でできてしまうのでは・・・と思ったりもするわけです)

Webマスターツールの使用

GoogleWebマスターツールでは、サイトマップをGoogleに送信することで、Googleの検索結果にページが掲載されやすくなります。
登録までの手順としては、この3段階ぐらいを踏めば大丈夫です。

  • Googleにアカウントを作ること
  • サイトマップを作成すること
  • Webマスターツールにサイトマップを送信すること

サイトマップの作成ってナンだ?あのページ?って方も多いと思うのですが、ページではなくてxmlファイルのことを指しています。「サイトマップ ジェネレータ」なんかで検索をしてみると、簡単に作成できるようになったので(便利だなぁ)未登録のようであれば、早々に登録・送信しておくべきかと。

Analyticsの使用

Analyticsでは、現状サイトのアクセス状況を把握しやすくなります。
案件や目標によって異なりますが、基本的な見るポイントは以下。

  • どのぐらいのユーザがきて(訪問数)
  • どのぐらいのページを見られて(訪問数ページビュー)
  • どんなキーワードから入ってきて(オーガニック検索)
  • どのページが人気があるのか(コンテンツ)
  • どの程度成果をあげたのか(コンバージョン)

注意点として、自分が使用しているPC・スマホのIPをフィルターで制限をしておくこと。
これ、なんでかっていうと、自分がサイトを見ただけでも1カウントとなってしまうんですね。つまり、それって自分もデータの一部としてカウントされてしまい「ユーザーだけのデータではない」ので、せっかくアクセスログを見てもデータの信憑性が薄れてしまいます。。

HTMLわかるよって方であれば

Googleからも検索エンジンスターターガイド(PDF)が配布されています。ここには、メタタグの記述や、サイトの構造、他にも色々と初心者向けに説明されているので、一度目を通しておいてもいいかもしれないですね。

最後に

Googleも公式でアナウンスしていますが、

Google で最上位に掲載されることを保証できる人はいません。

SEOに絶対的効果というものは存在しないので、業者にたびたび振り回されたり・・ということも多いかと。
所詮SEOは水物情報なので、ベースはあるものの細かい部分に関しては結構な頻度で解釈や対応策がコロコロ変動します。だからこそ、SEOコンサル業があるわけなんですが、コーディング記述が少しおかしかったりしてもGoogleは公平な評価をするようになってきてはいます。

「ページボリュームが4ページなのにもかかわらず、検索上位にして!」という無茶っぷりを言われることがありましたが、それはきゅうり4本でデパートと張り合うようなもの。無理ではないですが、広告費用が多額になる上、上位表示としても持続しないのでランニングコストとしてずんずん降りかかってくるかと思います。

外部リンクを買ったり、ページを自動生成したり、ブラックハットなことをせず、「コンテンツを発信し続ければ、次第に検索結果も上がってくる」そうなので、あまり無駄なお金を使わないように今回、無料でできるSEO対策として紹介してみました。
だからといって、自分の仕事を放棄しているわけではないのでお間違いないよう・苦笑